10割なんてありえない

すっかり世知辛い世の中になったが、

昔はたとえば会社の営業部門において、

5~6人のチームがあったとするなら、

そのうち1人か2人「できる営業マン」がいればそれで良し

みたいなのが当たり前だったそうだ。


いろんな得意先があり、

営業力があってもなくても買ってくれる相手もあるだろう。

よく似た力量の営業マンでも、

得意先に恵まれるかどうかで、成績に差が出る。


有望営業マンの担当する成長企業の業績が突然不振になる。

だがそのとき、期待されなかった営業マンの担当する

期待されなかった得意先が急成長を始め、その穴埋めをする。

ドラマのような奇跡が実際に起こることも少なくないという。

非常に単純化して言えば、

期待されなかった人材も顧客も、切らずにいたから奇跡が起こった

というわけだ。

また会社や職場に対して、数字では表せないような貢献もある。


従業員の採用において、あくまでも外見上だが、

10人が10人とも有能なんてあり得ないし、ある必要もない。

右肩上がりの時代のいい思い出かもしれないが、

是非とも復活してもらいたい考え方だ。


まったく話は違うのだが、

各家だとか、各個人が何かを買うとしよう。

買ったものすべてが役に立ち、活用しているなんてありえるだろうか。


便利だと思って買った新しいタイプの商品がまったく利用できてない、とか

同じ機能の商品で、いくつもある候補の中から、考えに考えて選んだものの

期待外れで別のものを買い直したが、またそれが…とか


頻度、割合は人それぞれだろうが、誰にも失敗買いの経験はないか。

使わない新品が家のどこかに眠ってはいまいか。


私の場合、買ったもののうち、たぶん3割ほども活用できていないと断言できる。

要するに7割以上が失敗買い。

届いた日にしか使っていないという商品が、狭い部屋の中でゴロゴロしている。

無条件幸福駅から愛国駅へ

多様性、持続可能、脱炭素… ポリコレに振り回されると、誰かが笑う