歌は世に連れ、してるつもり

ブルートゥース・スピーカにはまっていた。

本当にもう、バカほど買った。

(バカが買った、バカだから山ほど買った、とも言える)

いちばんの特長は、パソコン、タブレット、スマホなどから

無線で音を飛ばして聴ける、ということであるが、

超小型なのに、信じられないほど、音が良く、重厚な低音が出たりとか

機種によっては、マイクロSDに入れた曲を再生できたり、

防水で風呂でも聴けたり、

それでいて、値段も決して高くないのである。


私にとっていちばん嬉しいのは、風呂で聴けるということだが、

これはたぶん私だけでないだろう。

防水を売り物にしている機種がたくさんある。

(キャンプや海辺で、という人もいるわけだけど)


しかしまあ、ちょっと買いすぎた。

たとえ少しでも元が取れれば、という浅はかな欲望から考えついたのが、


 風呂で聴く音楽を配信すれば、

 ブルートゥース・スピーカのユーザーが引っかかるのではないか


ということで、早速「Bath Time Music」という

5曲入りのEP版を制作し、配信を始めた。

去年の1月のことだった。

だけど、ほとんど聴かれてまへんな。

ネットの主要音楽ストアをほぼ網羅しているのだが。


これまでも、どこかで鉄道が廃線になるという話を小耳にはさめば

「鉄道が消えた町」というシングルを出し、

国中に起こったインバウンドの熱狂を横目で見ながら

「日本全国インバウンド音頭」というシングルを出し、

コロナ禍でステイホームの世の中に一転したときは

「Stay Home and Love」というラブソングを出した。

だけど、どれも泣かず飛ばず。

狙いは決して悪くはないと思うのだが。


「日本全国インバウンド音頭」

JBpressという、そこそこメジャーなネットメディアで取り上げてもらったし、

その歌詞の一節

「大事起きればお客激減 過去の教訓知ってか知らでか」

という警鐘が全国に轟いていれば、

「期待の観光業だったのに、コロナ禍のせいで…」

みたいな事態も、少しは緩和されていたと思うのだが。

いずれも粒ぞろいの名曲なのに

と、自分自身では思ってますけどね…

 


無条件幸福駅から愛国駅へ

多様性、持続可能、脱炭素… ポリコレに振り回されると、誰かが笑う